経口避妊薬の高脂血症への影響について

経口避妊薬は、まれに血栓症を引き起こすリスクがあります。血栓症は、血液のかたまりが血流を妨げて、その先の細胞が壊死して機能不全になったり、炎症を起こす病気です。心筋梗塞や脳梗塞などが起こると、命に影響する恐れがあるため、経口避妊薬の処方時には、問診や血液検査などが行われます。
35歳以上で1日15本以上の喫煙者や、心臓弁膜症の人、重篤な肝障害のある人、重い糖尿病の人、高血圧の人、血栓症の人や既往歴のある人は服用できません。また、高齢の人、肥満の人など、慎重な投与が必要なケースもあります。
脂質代謝異常や高脂血症があると、血栓症を起こしやすいので、経口避妊薬の服用は避けます。高脂血症は、LDLコレステロールが140mg/dl(以上)、HDLコレステロールが40mg/dl(未満)、中性脂肪が150mg/dl(以上)が、診断基準で、脂質異常症と呼ばれるようになっていますが、高脂血症と診断されることもあります。高脂血症は、血液中の脂質が多くて流れが悪い状態で、血管の内腔を狭くして心筋梗塞や脳卒中を引き起こします。経口避妊薬を服用することで、さらに悪影響を及ぼすため、検査の値によっては服用できない場合があります。
経口避妊薬は、婦人科を受診して処方してもらいますが、継続して使用するなら、定期検診も必要です。服用の影響で高脂血症と診断されることもあり、その場合には服用を中止するか医師の指導に従ってください。
この他、経口避妊薬には女性ホルモンが含まれているため、乳がんや子宮がんにかかっている人は服用することができません。既往歴のある人や、家族に乳がんにかかった人がいる場合にも慎重な投与が必要です。